イタリアのワイン

最近はイタリアのワインが種類も豊富でコスト・パーフォマンスの良いワインが見つかることがあります。しかしときに酷い外れのワインにめぐり合うこともあり、リスクも大です。
イタリアでは各地でいろいろなワインが作られており、ぶどうの品種もローカルなものもありいろいろな味が楽しめます。トスカーナやシチリアなどにお値打ちな良いワインが多いような気がします。
(更新2003.10.13)

NOBILI PALAZZOLI 2002 パラツォーリ・プリミティーヴォ/プーリア 2002
SALENTOサレントのワインでブドウ品種はプリミティーヴォ100%。
濃いルビーレッドのワインでドライな香りとフルーティーで若々しい感じがする。
タンニンと酸のバランスもよい。
日欧商事(株)   880円
ANTICA OSTERIA VINO DA TAVOLA ROSSO アンティカ・オステリア・ロッソ VdT1999
イタリア中部(アドリア海側)で1871年創立のガロフォリ社(マルケ州)のワイン。
モンテプルチアーノ種とサンジョベーゼ種を使用しておりワインの色は鮮やかな赤色。
さわやかでフルーティな感じ。強いていえばシャバッとしているが価格が価格だから贅沢は言えない。
オステリアとはワイン主体のレストランのことだが、日本でもこの程度のワインを1500円くらいで飲ませてくれるレストランがあっても良いと思う。
輸入元(有)フードライナー    780円
FEUDO MONACI 1999 ファウド・モナチ 1999
イタリアの長靴のかかとのあたりに位置するバジリカータ州のワイン。
ぶどう品種はaglianico del vultureアリアニコ・デル・ヴルトゥレと記載してあるが聞いたことのないぶどう品種である。ヒュー・ジョンソンにaglianicoについては記載がないが、黒色のぶどうで、イタリア南部で作られている歴史のあるぶどう品種らしい。
かぐわしい香りがあり、ワインの色は濃くフルボディである。最初は甘さを感じるが、後味として強いタンニンの味が出てくる。アルコールも強い。
輸入元 モンテ物産(株) 1000円
MANDRA ROSSA CABERNET SAUVIGNON 2001  マンドラ・ロッサ・カベルネ・ソーヴィニヨン2001
ワインの色は鮮やかな赤で透明度が高い。香りは薄く、比較的軽いがしっかりした味。タンニンは弱く、酸味がやや強い。飲んだ後の酔い具合からアルコール度がやや高いような気がする。
輸入元 日欧商事(株) 1050円
VILLA TORRE MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 1998
ヴィラ・トーレ,モンテプルチアーノ・ダブルッツオ 1998

イタリアの長靴のふくらはぎの部分、つまり、イタリアの中東部でアドリア海に面した地区が、アブルッツォ州で、デイリーワインとしてイタリアで最も人気のあるDOCである。ルビー色のワインで芳醇な果実味があり、酸味も調和して渋みの少ない滑らかな味わいである。
輸入元 (株)丸万 850円
VALPOLICELLA TEDESCHI Classico Superiore 1999
ヴァリポリチェッラ・テデスキ・クラシコ・スペリオーレ1999

産地はヴェネト州で、野外劇場でのオペラで有名なヴェローナの近くで作られるDOCである。若いうちに飲むワインで、クラシコは限定された産地で作られたものをいい、スペリオーレはアルコール分が12%以上で1年以上熟成されたものをいう。ナッツのような香りで味は軽く飲みやすい。
輸入元 合同酒精(株) 1100円
DOLCETTO DI DOGLIANI , VIGNETO MUNTA 1997
ドルチェット・ディ・ドリアーニ, ヴィネト・ムンタ 1997

購入するときに「オリが酷いですよ」と言われて承知で買ったのたが、確かに凄い量のオリで、ドロドロとオリが出てくるのにびっくり。沈殿しているオリも多いが、ワインそのものがまだ濁っており、デカンタしてもオリが残っている。味はピークを過ぎたマイルドというかまろやかというか熟したワイン。ピエモンテの最も早熟な赤ワイン用ぶどう品種というが早熟で熟しすぎたのかも知れない。
輸入元 (株)丸万     880円
MANDRA ROSSA NERO D'AVOLA 2001  マンドラ・ロッサ・ネロ・タヴォラ 2001
SICILIAシチリアを代表するぶどう品種であるネロ・タヴォラを使用したワインで、深い赤色のワイン。甘草のスパイシーな風味と熟した果実味がある。なかなかエレガントでパワフルな味。
輸入元 日欧商事(株)    1050円
★★★お勧めのワインです。
PRINCIPE DI CORLEONE 2000 プリンチペ・ディ・コルレオーネ 2000
SICILIAシチリアのワインで、マフィアの親分が愛飲したというワインで、香りも良し味も良しで文句の無いワイン。口当たりも良く、一人で軽く1本を空にしてしまった。もちろん一緒に飲んだ相手が良かったせいかも知れない。
価格はレストランで飲んで1本2000円と超お値打ち価格。なお、ワインの画像はハーフボトルだが、実際はフルボトルで2000円
東京、しかも原宿でこんな安価に良いワインが楽しめるレストランは他に無い。
レストランはこのワインの輸入元の経営で、「ラ・ベルデ」と言う名前のレストランが原宿だけで4軒(エノテカ,トラットリア,ピザ・ハウス,スパゲッティ・ハウス)ある。他にも青山、日比谷、大手町、有楽町、川崎などにも店がある。
料理も良く、生ハムなど良質な品が大盛りで出てくるのに驚くし、サラダやカルパッチョなど何を食べても美味であり、ボリュームもある。もちろんパスタやピザも良い。
ワインは他にいろいろな種類があるが、PRINCIPE DI CORLEONE の姉妹ワインであるNERO D'AVOLA (価格2500円)やCABERNET SAUVIGNON (価格3200円)も良い。お値打ちなイタリアワインが多種揃っている。レストランで買うことは可能であるが、一般の酒屋でこのワインが入手できないのが残念である。
輸入元 (株)ミズタ・エンタープライズ
FALESCO, VITIANO UMBRIA 2001 ファレスコ, ヴィティアーノ・ウンブリア 2001
イタリア,ウンブリアのワイン。ブルーベリーのような香りで、赤黒い色のワイン。味はスパイシーで、酸味とタンニンが強いが軽い味。ぶどう品種はカベルネ・ソーヴィニョン、サンジョヴェーゼ、メルローのブレンドしたもの。
輸入元 モンテ物産   1000円
LE BOMBARDE, CANNONAU DI SARDIEGNA 2000
レ・ボンバルド,カンノナーウ・ディ・サルデーニャ 2000

イタリアのサルデーニャ島で作られたワインでDOCである。ワインのぶどう品種はカンノナーウで、これはグルナッシュと同じぶどうらしい。ワインの色は比較的明るい赤色で、軽いフルーツの香りがする。味は舌を刺すような刺激があり、酸味が比較的強い。舌を刺激するのはこのワインの独特のものだろうか、それとも酸化防止剤の亜硫酸塩がたくさん添加されているためだろうか。いずれにしてもこのまま一瓶空にできるか、それとも、我慢がならずにこのまま捨ててしまうか、と迷っているところだ。一晩置いたら刺激味が緩和されていた。何だったのだろう。
輸入元 (有)フードライナー  1000円
JORIO MONTEPULCIANO D'ABRUZZO 1999 ヨーリオ・モンテプルチアーノ・ダブルッツォ1999
瓶はわずかに鏡のように光を反射するちょっと不思議なガラスの瓶である。イタリアで一番良いと言われるMONTEPULCIANOモンテプルチアーノ種のぶどうから作られたワイン。ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンと似た色調で、香りも良い。味は酸味があり、さわやかで喉越しが良い。イタリアで一番良いと言われているぶどうのモンテプルチアーノ種といってもなかなか良いワインにめぐり合えない。1000円やそこらでは美味しい MONTEPULCIANO D'ABRUZZOを期待するのは無理だろう。JORIOヨーリオは上質なワインを扱うことで有名な酒商であるUmani Ronchiウマーニ・ロンキ社の取り扱いである。
輸入元 モンテ物産  1000円
★★お勧めのワインです。
A MANO Primitivo 2001 ア・マーノ・プリミティーヴォ 2001
販売価格が安価で、美味という選択基準にバッチリと適合している。
素っ気の無いラベルで、コルク栓ではなく黒いゴム栓で、開栓するときは期待していなかったのだが口に含むとふくよかな味わいで、コクも十分。香りにやや欠けるけれどもデイリーワインとしてこの価格でこの味なら文句は言えない。ぶどう品種はPrimitivoプリミティーヴォでこれはカリフォルニアのジンファンデルと同じ種類のぶどうらしい。タンニンもしっかりしているけれども渋くは無いし、樽熟成でもしたかのようにまろやかな味が良い。酸味も少なく飲みやすかった。いわゆる重いワインだったが口当たりが良く、ついつい量が進んでしまった。もっとも安いワインだから高いワインと同じ土俵で比較すれば舌に多少の刺激は感じるけれどもそれを考慮してもコスト・パーフォーマンスの良いワイン。イタリアは「長靴」のかかとの位置にあるPugliaプッリャのワイン。ここはNegroamaro ネグロアマーロ種で作ったSalice Salentinoサリーチェ・サレンティーノという名酒の産地でもある。
輸入業者は(株)アルカン  価格は何と880円というのに感激。
久しぶりにワイン屋さんでこのワインを見かけた。ラベルがわずかに変わったが、何と1200円になっているのにびっくり。ユーロ高と輸入元が変わったためだという。


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